株式投資講座(改訂版)へようこそ
エリオット波動原理・一目均衡表・トレンド分析かTOPIXの株価変動を予測します。
週足のフォーメーション分析例 <TOPIXの分析例>
ここでは、TOPIX週足の
フォーメーション分析
を行うことにより、今後の株価動向の予測を試みる。
まず、図から2003年5月~2003年10月の間が
エリオット波動第1波と考えられ、
この間のIntermediateデグリーの第(2)波に明確な上昇フラッグが確認できる。
その後、2003年10月、11月と第2波で調整した後、2003年12月~2004年4月の間は第3波として
上昇した。さらに2004年4月~2004年12月一杯は対称トライアングル(三角保合い)で調整したが、
これがエリオット波動第4波に相当する。さらに、2005年1月~2005年3月の間は第5波に相当する
上昇ウェッジが観察される。この上昇ウェッジは、上昇相場であるが弱気のサインである。
そして、2005年4月には原油高や米国の景気不安に引きづられて相場が急落したが、これがa波に相当する。
第5波の高値が第3波の高値を越えていないので、
明らかに
フェイリャーであり、
明確な反転サインが出ていた訳である。
景気循環の観点から日経225の解析を実施し、
2005年4月12日の解析例
として掲載した。この中で、現在の日経225は図のX点またはY点であることを考察した。
しかし、今回のフォーメーション分析からZ点の可能性が高いことが判明した。
よって今後、日経平均はb波として自律反発はあるものの、しばらく調整が続く可能性が高いと予想される。
ジグザグ型・フラット型
のどちらのタイプの調整になるかは、a波が5波構成かそれとも3波構成かで決まるが、現時点では判断できない。
<2008年7月加筆>
上記予測、X,YあるいはZかどうかは微妙ですが、いずれにしても長期波動の第1波動終盤か、第2波動序盤で有ったことは
間違いなかったようで、その後株価は上昇し、2007年6月にエリオット波動の人気買いが終了し、下降トレンドに入りました。
当面は一時的な反発はあるものの下値模索が続くでしょう。
<参考文献>
- 日本テクニカルアナリスト協会編, 「
日本テクニカル分析大全
」, 日本経済新聞社,2004年8月2日,第1版1刷.
- 林康史, 「
エリオット波動―ビジネス・サイクル
」, 日本証券新聞社,2000年6月1日,改訂新版.
- 「
会社四季報CD-ROM2008年3集夏号
」, 東洋経済新報社.
- アルバート-ラズロ・バラバシ(青木薫訳),「
新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く
」, 日本放送出版協会, 2002年12月,第1刷.
- ジェイク・バーンスタイン(青木俊郎訳),「
投資の行動心理学
」, 東洋経済新報社,2003年8月,初版.
- ピーター・リンチ(酒巻英雄監訳),「
ピーター・リンチの株式投資の法則―全米No.1ファンド・マネジャーの投資哲学
」,ダイヤモンド社, 2002年3月, 第11版.