株式投資講座(改訂版)

株式投資入門 その2

投資銘柄の選び方と売買のタイミングの見極め方
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株式投資入門 その2

割安成長株お買い得株高利率株の選び方と、 売買のタイミングの見極め方についてわかり易く解説します。

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株式投資入門 その2

目 次
- 株式投資入 その1 -
  1.はじめに
  2.株式とは
  3.株式投資の始め方
    3.1 資金を貯める
    3.2 口座を開設する
    3.3 マーケットとその性格を知る

- 株式投資入 その2 -
  4.投資銘柄の選び方を知る
    4.1 「割安成長企業」の選び方を知る
    4.2 「お買い得企業」の選び方を知る
    4.3 「高利率企業」の選び方を知る
  5.売買のタイミングの見極め方を知る


4.投資銘柄の選び方を知る

 株価動向を把握するためには、ファンダメンタルズが 重要になってきます。 かなり多くの銘柄がTOPIXやJASDAQ INDEXと連動して動きますから、まず、これらの指標の動向を知る必要があります。 TOPIXやJASDAQ INDEXの動向を予測するためには、 マクロ的条件が重要ですし、 これに関連する景気サイクルを知る必要があります。しかし、これは入門編の域を超えてしまいます。 また、ファンダメンタルズ(ミクロ的条件)が良く、割安に放置されている企業の株価変動は、 TOPIXやJASDAQ INDEXとの相関性が低いため、必ずしもマクロ的条件は重要ではありません。 以上から、ここでは、現在(2005年3月)が長期・中期サイクルにおいて上昇過程であることのみ記述し、 以下ミクロ的条件の解説に留めます。
 ある程度優秀なテクニカルアナリストであれば、 企業のファンダメンタルズ(ミクロ的条件)を知ることなく、テクニカル分析だけで特定企業の近い将来の 株価動向を予測することが可能です。 しかしながら、テクニカル分析だけで、貴方の貴重なお金を投資するにはかなりのリスクが伴います。 企業のファンダメンタルズ分析を行うことにより、割安・割高の判断をすと共に、目標株価を設定し、 株価が下落するリスクがどの程度あるのかを知っておく必要があります。 売買の時期、その時々の話題性および投資家の性格によっても株式の選定は異なりますが、 投資家が買うべき株式は、「割安成長企業」、「お買い得企業」または「高利率企業」の株式に絞られます。 以下、このような銘柄の選び方について解説します。

4.1 「割安成長企業」の選び方を知る

 一般に、株価の割高、割安判断基準としてPERが用いられますが、 PERが5程度の企業から200を越える企業まであります。PER=5程度の企業を割安と判断していいのでしょうか? PERはその企業の人気度合いを表す指標でもある訳ですから、PER=5に放置されていたり、200以上になったり するのは、それなりの理由があります。一般に、成長を続ける企業は人気がありますからPERが高くなります。 それでは、どの程度のPERであれば割安と判断できるのでしょうか?これを知るために PEGレシオが用いられます。 PEGレシオ算出において、利益成長率が問題になりますが、私の場合は、 四季報で提供されている最も新しい3年間の経常利益を使用して利益成長率を予測し、 PEGレシオ<1であれば割安と判断します。
 このような企業では、成長が止まれば株価は下落しますので、 四季報で予測された来期の経常利益が正しいかどうか四半期ごとにフォローし、 またIR情報やニュースには最新の注意を払う必要があります。 もし少しでも不安が残れば、四半期決算発表日前には一旦売却する等の対策も検討する必要があるでしょう。

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4.2 「お買い得企業」の選び方を知る

 ライブドアによる日本放送・フジテレビのM&Aは記憶に新しいと思います。 特に、フジテレビ買収憶測時にニュースで流れたLBOは、 少ない資金で大企業を買収できるため、小さな企業が大きな企業を買うことが容易になります。 それでは、皆さんが大金持ちだったら、どのような企業を買収するでしょうか? ライブドアのような拡大戦略上必要な買収を除けば、当然「お買い得企業」を買うでしょう。 「お買い得企業」とは、会社の市場価値が会社の資産より低い企業です。 これを表す指標として、PBRを使います。 PBRの算出に用いるBPSは、企業の「解散価値」、 即ち企業が解散したと仮定したときの価値を表し、PBRは「解散価値」の何倍かを表す指標です。 したがって、「お買い得企業」はPBRが1未満です。 ただし、PBRの算出に用いるBPSは、会計方法の違い、ブランド価値の評価、 知的財産権(特許)の評価で変わってくるので注意が必要です。

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4.3 「高利率企業」の選び方を知る

 上記で紹介した2種類の企業への投資は、キャピタル・ゲイン を狙うものです。ここではもう少し安定志向の方のために、 インカム・ゲインを狙う方法を紹介しておきます。 企業の得た利益の一部は配当金で株主に還元されますが、 この利回りを表すのが配当利回りです。 銀行の金利が限りなくゼロに近い昨今、配当利回りの良い「高利率企業」に投資するのも選択肢の一つです。 「高利率企業」としてよく取り上げられるのが東京電力(9501)です。配当利回りが約2.3%ですから、 貯金に比べれば遥かに高利率です。さらに、付け加えれば配当の権利を獲得するためには、株式を1年間 保有する必要はありません。配当の権利付き最終日(2005年は3月25日)に株を持ってさえいればいい訳で、 その翌営業日(権利落ち日)に売却することも可能です。 ただし、一般的に高配当企業の株は、権利付き最終日の1~2ヶ月前から上昇し始め、 権利落ち日には下落する傾向にありますので、その企業の過去のデータを十分調査した上で、 売買の戦略を立てる必要があります。

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5.売買のタイミングの見極め方を知る

 前章の解説で割安な株を見つけることが出来るようになりました。 それでは割安な株であればいつでも買っていいのでしょうか? 答えは「NO」です。割安な株が、いつまでも割安に放置されたり、さらに割安になったりすケースはよく見かけます。 株には上がるタイミングがあるのです。このタイミングとは、近い将来株価が上がるため、多くの投資家が「買い」 と思い始めるタイミングなのです。したがって、「心理学」が密接に関係しています。 心理的に「好転」しているのかどうか、また「過熱」しすぎていないかどうか、という分析を長期から超短期に 渡って行う必要があるのですが、この役割を果たすのがテクニカル分析です。テクニカル分析手法には様々な方法がありますが、 ここでは、筆者が主に使用している以下の手法とそのポイントについて解説します。 これ以外の様々なテクニカル分析手法を詳しく勉強したい方は、参考文献(1)を学習してください。
  1. エリオット波動原理
  2. 一目均衡表
  3. トレンド分析
  4. フォーメーション分析
  5. オシレータ分析
  6. 酒田五法
  7. ポイントアンドフィギュア
  8. 5分足分析

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<参考文献>

  1. 日本テクニカルアナリスト協会編, 「 日本テクニカル分析大全 」, 日本経済新聞社,2004年8月2日,第1版1刷.
  2. 林康史, 「 エリオット波動―ビジネス・サイクル 」, 日本証券新聞社,2000年6月1日,改訂新版.
  3. 会社四季報CD-ROM2008年3集夏号 」, 東洋経済新報社.
  4. アルバート-ラズロ・バラバシ(青木薫訳),「 新ネットワーク思考―世界のしくみを読み解く 」, 日本放送出版協会, 2002年12月,第1刷.
  5. ジェイク・バーンスタイン(青木俊郎訳),「 投資の行動心理学 」, 東洋経済新報社,2003年8月,初版.
  6. ピーター・リンチ(酒巻英雄監訳),「 ピーター・リンチの株式投資の法則―全米No.1ファンド・マネジャーの投資哲学 」,ダイヤモンド社, 2002年3月, 第11版.
  

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 ☆一目均衡表
 ☆トレンド分析
  -グランビルの法則
  -ボリンジャーバンド
  -DMI:方向性指数
 ☆フォーメーション分析
  -継続フォーメーション
  -反転フォーメーション

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